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12CrNi3とはどのような材質ですか?

May 05, 2023伝言を残す

12CrNi3鋼は合金浸炭鋼に属し、12CrNi2A鋼よりも高い焼入性を持っています。 したがって、12CrNi2A 鋼よりもわずかに大きな断面を持つ部品の製造に使用できます。
この鋼は、焼入れ、低温焼戻し、または高温焼戻し後に優れた総合的な機械的特性を備えています。 この鋼は低温靱性が高く、ノッチ感受性が小さく、良好な切削性能を備えています。 硬度が HB260-320 の場合、相対切削能力は 60% ~ 70 です。 さらに、鋼は硬度が低く、焼きなまし後の可塑性が良好です。 そのため、切削加工、冷間押出成形のいずれの方法でも製造することができます。 金型キャビティの耐摩耗性を向上させるには、金型成形後に浸炭処理を行い、その後焼入れと低温焼戻しを行うことで、金型表面の硬度と耐摩耗性を高め、中心部の靭性を確保します。 大型・中型のプラスチック金型の製造に適した鋼です。 しかし、鋼には焼戻し脆性と白斑の傾向があります。
特徴と適用範囲
幅広い用途に使用される高級浸炭鋼です。 15Cr鋼や20Cr鋼と比較して、強度、塑性、焼入性に優れています。 主に高負荷条件下での高い強度、硬度、靱性が求められるスピンドルや、高い中心靱性や衝撃荷重、表面耐摩耗性、熱処理変形の少なさが要求されるシャフトやロッド、各種トランスミッションの製造に使用されます。高速負荷や衝撃負荷下で動作するギア、調整ネジ、カムシャフト
化学組成
カーボンC: {{0}.10~0.17
シリコン Si: 0.17-0.37
マンガンMn: {{0}.30~0.60
硫黄 S: 許容残留量 0.035 以下
リン P: 許容残留量 0.035 以下
クロム Cr: 0.60-0.90
ニッケル: 2.75-3.15
銅 Cu: 許容残留量 0.030 以下

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